トルクと角度の関係を検証（グラフ化）

トルクレンチの操作を行うには、パソコンと接続する必要があります。
事前にデバイスドライバとリアルタイムモニタのインストールを行ってください。

パソコンとの接続はトルクレンチとUSBケーブルでつなぐ「有線」方式と、無線受信機でつなぐ「無線」方式があります。どちらの場合も「USB Serial Port」で接続されます。デバイスマネージャを立ち上げると「COM**」を確認することができます。リアルタイムモニタで設定が必要になりますので、ご確認ください。

また無線の場合、一つの無線受信機で、複数本のトルクレンチを操作することが可能です。操作する際に「無線ID」を指定して操作を行います。

トルクレンチの接続が成功すると、接続しているトルクレンチで測定できる範囲が表示されます。

次に計測種類を選択します。
「トルク-時間」はトルク値と締め付け中の経過時間をグラフ化します。
「トルク-角度」はトルク値と角度をグラフ化します。

※角度は、角度オプション(-Ang, -Dch)付のみ対応

「トルク-角度」を選択した場合、「角度インターバルタイマー」が表示されますので、必要に応じて設定します。

＜角度インターバルタイマーとは＞
レンチを緩めた時に、角度値を保持する時間です。
ここで設定した時間の間、角度値を保持しており、再度締付を行うと角度は積算されます。
レンチを緩めた状態で、この時間を過ぎると角度は０にリセットされます。
設定可能時間は1～8秒です。

設定が終わったら、測定準備ボタンをクリックします

測定開始ボタンで測定を開始します。

「測定中」が点滅している状態で締め付けを行うと、リアルタイムにグラフへプロットします。

バージョン3.0から「ピークトルク」の考え方を無くしました。
いつまでもリアルタイムデータを出力し続けます。
DPWシリーズ　Ver 2.80 (0) 以上から対応しています。

トルクレンチのバージョンアップは、有償にて承っております。
バージョンアップをご希望の際は、弊社アドレックまでお問い合わせください。

※お問い合わせの際、トルクレンチの製造番号をお知らせください

測定値明細タブから、数値で見ることもできます。

測定が終了したら、測定終了ボタンをクリックします。

※再度、「測定開始」または「グラフクリア」を行うと、グラフはクリアされます。再表示はできませんので、Excelデータ転送で保存していない場合はご注意ください。

EXCELデータ転送ボタンをクリックすると、測定値明細とグラフをそのままエクセルファイルに転送します。

必要に応じて、名前を付けて保存してください。
自動保存する機能もあります。使い方は「便利な機能」を参照ください。

グラフオプションを変更することにより、グラフの表示形式を変更できます。

①最大目盛の変更
②最小目盛の変更（トルク値のみマイナス表示も可能）
③目盛間隔の変更
④目盛線の有無
⑤測定結果に合わせる
⑥縦軸と横軸の入れ替え

②レンチ操作での開始と終了

レンチ本体のボタン操作によって、PCを操作することなく、測定開始、測定終了を行うことができます。

また、Excel自動保存機能を併用することにより、レンチ本体のボタン操作のみで、開始→終了→Excel保存まで行うことができます。

1)レンチ操作の設定方法
通信設定アイコンをクリックします。

トルクレンチの接続を行い、測定準備まで行います。
トルクレンチのボタンを押すと測定が開始されます。
もう一度押すと測定が終了します。

2)Excel自動保存との併用
レンチ操作「する」の状態で、Excelデータ転送の自動保存を設定している場合、測定終了時に自動的にExcelファイルの保存を行います。

③画面の最大化

リアルタイムモニタはPCの画面サイズに合わせ、グラフサイズを変更することができます。
グラフを大きいサイズで見たい場合は、画面の最大化をご利用ください。